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左手に娘の手
右手に息子の手
温かな宝物をギュっと握り締める。
「無事で良かった」
2011.3.11 15:10

『福島*中通り』より、少しづつ震災の記録を綴ることにしました。
私達家族が歩んだ道。
体験したこと、感じたこと、全て。
前に一歩踏み出す為に。。。
ハンドメイドとは関係がございません。
興味の無い方はスルーして下さいね。
my experiences no.2 ↓↓↓より。
応援ありがとうございます♪


前回の続き。。。
「子供達の元へ行かなきゃ!」
思考回路を軌道修正。
混乱、動揺の自分に「しっかりしなさい!」と活を入れた。
家の中に戻って、コートと靴を履こう。
玄関は鍵がしまっているので、本震の最中、脱出したルートを戻るしかなかった。
家に入り、唖然とした。
先ほどまで過ごしたリビングの姿ではない。
足の踏み場が無く、ガラス、陶器の鋭利な破片が散乱している。
足元に注意を払いながら、2階へ。。。
同じく、部屋の中が見事にシェイクされた状態だった。
チラっと見た子供部屋は、片付けていなかった娘の雛人形が可哀相な姿で落下。
無造作に投げ入れたおもちゃ箱の様な部屋となっていた。
寝室のクローゼットも中味が吐き出されていた。
TV、DVDデッキ、etc.見事に落下。
大人3人がかりで運んだ婚礼和ダンスも軽々と移動していた。
何と言う巨人の力か・・・
そんな中、不思議な光景。
娘のではなく、私のお雛様(祖父から贈られたガラスケース)は、微動だに動くことなく、
和ダンスの上で平然とした姿だったのです。
ことごとく、落下や破損しているものの、このガラスケースだけが無傷。
一番に吹っ飛んでしまいそうな物なのに・・・
お雛様は、守り神様と言われますが、本当に天に居るおじいちゃんに守られた気がしたのです。
思わず「ありがとう」とお雛様(祖父)にお礼を言った。
さぁ、財布と携帯を急いで見つけ、子供達が居る学校へ。。。
通学路の景色も変わっていた。
ブロック塀は薙ぎ倒され、瓦屋根のお家は、瓦が崩れ落ち、屋根から土砂埃が舞っている。
アスファルトも断裂や陥没、大変危険な路となってしまった。
子供の手を握り、恐怖で引きつった表情の母子が次々と学校から出てくる。
震えている子がいる。
泣き喚いている子もいる。
お母さんに抱きついて離れない子も。。。
我が子は何処???
混乱の学校グラウンドに避難訓練マニュアル通りに先生方が子供達を整列させてくれていた。
先生方の冷静な対応に感謝。
迷う事なく我が子二人の手を取ることができたのです。
言葉少なく「大丈夫?」「うん。」
それぞれの手をぎゅ~っと握ったのでした。
あの時の手の震え、手の温もりは忘れないことでしょう。
「無事に帰してくれて、先生方、ありがとう。」
*只、1,2年生は既に下校時間を過ぎていたので、帰宅後の混乱があったと聞いています。
他学年においても、下校時間に差し掛かっており、既に門を出た子もいたりして、
学校グラウンドで引渡しが上手く行えなかったと言うパターンもあります。
その子達は、下校途中(通学路にて)本震を経験した事になります。
天災は時間、場所、人を選びません。
その時、どう行動できるだろうか。。。
不安になりますよね。
大きな地震が起こった後の行動として、
小・中学生を持つ保護者へお伝えできること。。。
学校に子供達がいる場合、または登下校中の場合
・日ごろの避難訓練(引渡し訓練)は大切なものです。真摯に取り組みましょう。
お父さん、お母さんがお迎えに来られないことがあるかもしれません。
その様な時は、学校で先生、大人の指示が仰げる環境にいることが大切だと伝えましょう。
家族で避難場所(集合場所)を決めておくことも重要です。
・通学路にて危険物になるであろう物の把握。子供達と話合いましょう。
(ブロック塀、瓦屋根、看板、ガラスetc.)
頭上には危険がいっぱいある事を教えて下さい。
もし、登下校中に地震が起きたら、頭上に注意し低い姿勢を取り、
ランドセルや手提げかばんで頭を守る術を教えることも重要です。
大地震が起きた場合は、身動きが取れない事が殆どです。
でも、日ごろの訓練や心構えが、身を守る術につながると思います。
ご家族で今一度、確認し合って下さいね。
*無謀にも私は、がむしゃらに屋外に脱出ました。
自分自身の行動にビックリです(苦笑)
擦り傷ひとつ無くすみましたが、う~ん、危険行為ですね。おススメできません。
災害時の避難・身を守る術について・・・
ご家族で今一度お話合いを!!
本当に大切です!!
画像の公園が一時、避難場所となり、ご近所の皆さんと励まし合いました。
3ヶ月経った今、子供達の遊ぶ姿を見ることはできません。
被災生活、原発爆発時の市民の心境、それぞれの対応など。。。
また、ゆるりとですが順に綴ってまいります。